買い物リストでも、リマインダーでも、LINEのグループにボットを招待して使う道具はたくさんあります。便利そうだけれど、指が止まる瞬間があります。「これ、家族の会話を読まれたりしないのか」。
ためらうのは健全です。家族のグループは、いちばん気を抜いて話している場所だからです。この記事では、仕組みとして何がどこまで届くのかを正直に説明したうえで、入れて大丈夫なボットを見分ける確認点を3つにまとめます。
まず正直な話:発言は、ボットのサーバーに届きます
「メンションした時だけ聞こえている」と思われがちですが、LINEの仕組みはそうなっていません。グループにボット(公式アカウント)を入れると、そのグループの発言はボットの運営サーバーに届きます。届かないようにする設定は、招待する側にはありません。
つまり質問は「届くかどうか」ではなく、「届いたものを、運営がどう扱うか」です。すぐ捨てるのか。保存するのか。解析して何かに使うのか。ここはサービスの設計と約束の問題で、外からは見えません。だから、約束が書いてあるかどうかで見分けることになります。
見分け方①:プライバシーポリシーに「グループの会話」の扱いが書いてあるか
いちばん確実な確認場所です。見るのは難しい法律用語ではなく、次の3つに答えているかどうかだけです。
・呼ばれていない(メンションされていない)メッセージを、読むのか・保存するのか
・会話を解析やAIの学習に使うのか
・やめたとき、データは消えるのか
この3つに触れていないポリシーは、書き忘れかもしれませんし、書きたくないのかもしれません。どちらにせよ、家族のグループに入れる判断材料としては足りません。
見分け方②:「全部に反応する」か「呼んだ時だけ」か
ボットには2つのタイプがあります。トークに何か書くたびに反応してくれるタイプと、@名前 で呼んだ時だけ反応するタイプです。
全部に反応するタイプは、入力の手間がひとつ減って便利です。そのかわり、設計としてすべての発言を読んで内容を判定しているということでもあります。呼んだ時だけのタイプは、呼ぶひと手間が要るかわり、「読む必要のあるメッセージ」が呼ばれたものだけに絞れます。
どちらが正しいという話ではありません。ただ、家族の雑談が流れるグループに入れるなら、この違いは知ったうえで選ぶべきです。
見分け方③:やめ方が書いてあるか
入れ方はどのサービスも丁寧に書いています。見るべきはやめ方です。グループから退出させる方法と、退出させたあとリストや記録がどうなるかが書いてあるか。始め方しか書いていない道具は、やめる人のことを考えていません。
ちなみにLINEのグループからボットを外すのは簡単で、メンバーリストから退会させるだけです。誰でもできます。
おぼえとくぜの場合
この記事を書いているのは、買い物リストとやることを覚えるボット「おぼえとくぜ」のチームです。自分たちの答えも同じ3点で書いておきます。
①呼ばれたメッセージだけを扱い、呼ばれていないメッセージは中身を処理せず、保存も解析もしません。プライバシーポリシーにその通り書いてあります。
②@おぼえとくぜ と呼んだ時だけ反応するタイプです。普段は寝ています。
③グループから退出させれば、いつでも終われます。
みんなの話には 割り込まない
まとめ
グループに入れたボットに発言が届くこと自体は、LINEの仕組み上避けられません。だから「届いたものをどう扱うと約束しているか」で選んでください。確認点は3つ——プライバシーポリシーにグループの会話の扱いが書いてあるか、呼んだ時だけ反応するか、やめ方が書いてあるか。この3つが揃っている道具なら、家族のグループに入れて大丈夫です。
ボットで何ができるかは「やることと買うものをまとめて共有する方法」に、買い物リストの方式比較は「買い物リストを家族で共有する方法」にまとめています。