家族のLINEグループには、種類のちがう「おぼえといて」が混ざって飛んできます。「牛乳買ってきて」と「保育園の書類出しといて」。前者は買い物リスト、後者はやることリスト——道具の上では別物ですが、頼む側はそんな区別をして送りません。
買い物アプリとタスクアプリを別々に入れると、どちらかが使われなくなります。かといってLINEのノートに全部書くと、買ったものも済んだ用事も混ざったまま流れていきます。
この記事では、やることと買うものを分けて管理せず、まとめてLINEで共有する方法を紹介します。グループに招待するだけで、送った内容から自動で仕分けてくれるボットを使います。
「自分で作る」という選択肢について
自分で作るのは、悪い選択ではありません。仕組みが分かるし、欲しい機能をそのまま足せます。実際、そうやって作られたボットの記事がたくさん公開されています。
ただ、家族に毎日使わせるとなると、作ったあとが長くなります。無料枠の実行時間が切れれば止まり、LINEやGoogleの仕様が変われば直しに行くことになります。自分は仕組みを知っているので復旧できますが、止まっている間に困るのは家族のほうです。「また動かなくなった」が二度続くと、だいたい誰も使わなくなります。
道具として毎日回すつもりなら、すでに動いているものを招待するのがいちばん早い、というだけの話です。
招待するだけで始める
ここでは無料の「おぼえとくぜ」を例にします。手順は3つです。
1. LINEで友だち追加する(アプリのインストールも会員登録も要りません)
2. 家族や仲間のグループに招待する
3. @おぼえとくぜ 保育園の書類出しといて と、名前を呼んでから頼む
グループの全員が使えます。誰が頼んでも同じリストに入るので、「言った・聞いてない」がなくなります。
買うものと、やることが、勝手に分かれる
家族のグループには、種類のちがう「おぼえといて」が混ざって飛んできます。「牛乳買って」と「保育園の書類出して」は、買い物リストとタスクという別のものですが、頼む側はそんな区別をして送りません。
おぼえとくぜは、頼まれた内容から買うものとやることを自分で見分けて、分けて並べます。頼む側がカテゴリを選ぶ必要はありません。買い物リスト専用の道具だと、ここで「これは買い物じゃないから別のアプリ」という判断が要りますが、その手間がなくなります。
「まとめて編集」の画面。並べ替えも、担当者も、ここで変えられます
誰がやるか、いつまでか
共有リストで揉めるのは、たいてい「誰がやるか決まっていない」ときです。項目には担当者をつけられるので、「これはお父さん」「これは私」がリストの上ではっきりします。
期限をつけておくと、その日に終わっていないものだけグループへ通知が届きます。先に✓で消していれば、通知は来ません。時刻が来たら鳴るだけのリマインダーと違い、済んだ用事で呼ばれることがないので、通知を無視する癖がつきません。くわしくは「リストに期限をつけてリマインドする方法」に書いています。
「グループに入れたら会話を読まれる?」への答え
家族のグループにボットを入れるとき、いちばん引っかかるのはここだと思います。
正直に言うと、LINEの仕組み上、グループにボットを入れれば発言はボットのサーバーに届きます。だから大事なのは「届いたものをどう扱うか」の設計と約束です。おぼえとくぜは名前を呼ばれたメッセージだけを扱い、呼ばれていない会話は中身を処理せず、保存も解析もしません。普段は寝ていて、呼ばれたときだけ起きます。何を預かって何を預からないかはプライバシーポリシーに書いてあります。
逆に言うと、頼むときは必ず名前を呼ぶ必要があります。ひと手間ですが、そのぶん「勝手に拾われている」状態にはなりません。
自作と、招待するボットの比べかた
| 自分で作る | 招待して使う | |
|---|---|---|
| 始めるまで | 数時間〜数日 | 数分 |
| 止まったとき | 自分で直す | 直る(作った人がいる) |
| ほしい機能 | 足せる | あるものを使う |
| 家族への説明 | 「これ僕が作った」 | 「これ入れといた」 |
| 費用 | 無料枠の範囲で | ベータ中はぜんぶ無料。人数の上限なし |
仕組みを作ること自体が目的なら、自作は楽しい選択です。用事を片づけるのが目的なら、招待して数分で終わらせて、浮いた時間を別のことに使うほうが合っています。
料金について
おぼえとくぜはいまベータ版で、ぜんぶ無料です。家族の人数に上限はありません。正式版では無料のおためし(グループ1つ・月30回まで覚える)を残し、グループ1つ・月300回のふだん使いを月300円にする予定です。仕分けも担当者もどのプランでも使えます。リマインドと月末のふりかえりは、有料プランの機能です。ちなみに「無料」と書いてあっても人数や件数に上限があることは珍しくないので、道具を選ぶときはそこを見てみてください。
まとめ
LINEでToDoを共有するのに、ボットを自作する必要はありません。グループに招待して、名前を呼んで頼むだけです。買い物とやることは勝手に分かれ、担当者と期限をつければ、終わっていないものだけ知らせてくれます。
買い物リストとしての使い方は「買い物リストを家族で共有する方法」、リマインダーの方式ごとの違いは「LINEでリマインダーを使う方法」にまとめています。